GGG Report 2009

 【ジュネーブ共同】ダボス会議で知られるスイスのシンクタンク世界経済フォーラムが27日発表した2009年版の「男女格差報告」によると、日本は134カ国中、75位と前年に比べ23ランク上がり、男女格差が大幅に改善した。専門職、技術系職種や企業幹部などの女性比率が高まったためと説明している。
 首位はアイスランド、2位はフィンランドなど上位4位を北欧諸国が占める構図は変わらなかった。日本は急上昇したものの、先進国や主要国の中では最低水準。欧州の主要国はほとんどが20位以内で、米国は31位。中国も60位にランクされた。
 アジア諸国はフィリピンが最高で9位だったものの、シンガポール85位、インド114位、韓国115位など、総じて下位に甘んじた。
 同報告は各国の女性の地位を、経済面での進出度合いや教育水準、政治参加、健康の4分野で分析。日本は経済や健康面の順位が比較的高かった半面、政治、教育面では下位にとどまり全体の足を引っ張った。

日本の男女格差は改善、75位 23ランク上がる

 【ニューヨーク時事】世界各国の政財界リーダーが集まる「ダボス会議」の主催で知られる世界経済フォーラムは27日、社会進出における性別格差の度合いを評価した「男女格差指数」を発表した。格差が最も小さいとされたのはアイスランドで、以下フィンランドノルウェースウェーデンと上位に北欧諸国が並んだ。日本は75位で、前年(98位)からは改善したものの、先進7カ国(G7)中で最下位だった。
 日本の評価を項目別に見ると、「女性国会議員の数」が105位にとどまるなど、政治への参加度について評価が低かった。また、「高等教育への進学率」が98位と、教育面での不平等が指摘されたほか、経済面でも「賃金格差」が99位、「就業率格差」が83位と低位だった。ただ、「女性幹部の登用」は6位にランクされた。

女性の社会進出、日本は75位=トップはアイスランド−世界経済フォーラム

 上は47news掲載の共同通信配信記事、下は時事ドットコム掲載の時事通信の記事です。
 75位に「上がった」ことに対する評価ですが、たしかにレポート内でも、経済面での「数値改善」でOECD諸国並みになったことがあげられています。ただ、昨年のデータと比較したところ、この数値の変化が「改善」であるかというと、どうもあやしい。

■professional and technical workers

 レポートの後半、各国プロファイルのデータを以下では参照しています。
 2008年が0.85(男女比の数値そのまま)であるのに対して、2009年は1.00(男女比1.22)。たった1年で男女比が逆転するほど日本の労働実態が変わったとはとても思えないので、これは統計の取り方が変わったのではないかと思われます。(ご指摘どうも>id:contractiotwitter

■Legislators, senior officials, and managers

 これもインデックスは男女比を使っています。2008年が0.11、2009年が0.86……って増えすぎw これも実態が変わったのではなく、数値の取り方を変えた(誤入力でなければ)ということだと思います。

 そうすると、世界基準に合わせた数字の取り方をして、まだ75位かよ!といっていいのかな?

 現在2009年レポートが最新なので、記述も2009年のものになっています。右側のペインにランキングやフルリポートへのリンクがあります。

 2008年、2007年のリポート等にアクセスできます。