読了『妖精の女王』

妖精の女王 (創元推理文庫)

妖精の女王 (創元推理文庫)

 妖精たちは気まぐれで、自分勝手だ。
 だけど時折、どきっとするような目でひとを見ている。
 甘いささやきで求愛し、ひとを試練にかけ、手に入れようとする。だが、うまくいかなければ、あっさりと捨てて顧みない。
 ……そんな妖精たちが、現代に現れたら、というお話。
 人間たちの変化は、妖精にしたら、まさに「空想的なもの」であるかもしれない。特に、ここ数十年の女性の変化は。そんな女性の変わりようにふりまわされる妖精の王〈サマーキング〉と、彼をめぐる恋の物語。

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