もろみ酒

 というのを買ってきました。愛媛は亀岡酒造のお酒です。(「十代目誌朗君のもろみ酒」。)亀岡酒造のお酒は「千代の亀」というブランドが一般的ですが、「銀河鉄道」という純米大吟醸が有名だと思います。棚田で昔作っていた酒米を復活させて仕込んでいるという、こだわりをもった酒蔵です。

 このもろみ酒は、純米大吟醸にするお酒をもろみごと瓶詰めにしてあります。まだ発酵が続いていて気泡が出るので、栓が特殊な形をしていて、穴からガスが抜けるようになっています。横倒し厳禁。アルコール度は10 度から14度と低め。発酵途中なのでかなり甘いのですが、ちゃんと吟醸香もします。ちょっとバナナのような香り。

 困ったのは、家庭ではなかなか保存がうまくできないこと。なにせ推奨保存温度が「0度〜−5度」。うちのように単身者で冷蔵庫が小さいと、冷凍庫に立てておけないので、しょうがなく「強冷」にして扉の牛乳とかを立てて置くところに並べることになります。(実はびんが2種類あって、背が低いものもあります。)かなり温度を下げているはずなのに、飲んでみるとあまり冷えている感じがしません。そう、発酵していて、温度があがっているのです。外に出すとすぐ生ぬるくなります。しょうがないので、飲む少し前にグラスに移し、冷凍庫に入れて、しばらくおいてから飲むようにしています。うっかり凍らせてしまうと、ややとげとげしい口当たりになるので注意。

 色は二種類あって、一つはスタンダードな材料を使った白、もう一つは古代米(赤米)を使った赤……というか、ピンク色のお酒。味はあまり変わらないようです。池袋西武の地下の日本酒コーナーで購入。500mlで1500円。(税別)