理想の上司、だってさ
産業能率大学(東京)が26日発表した新入社員を対象にした「理想の上司」に関する調査によると、プロ野球ヤクルトスワローズの古田敦也選手が男性部門で初のトップになった。昨年の球界再編劇をめぐり、選手会の会長として指導力を発揮したことが評価された。理想の女性上司は4年連続で女優の黒木瞳さんだった。
男性部門の2位はタレントの所ジョージさん、3位には昨年1位だった星野仙一元監督が続いた。女性は2位がタレントの久本雅美さん、3位が歌手の和田アキ子さんだった。また、俳優の哀川翔さん、女優の小林聡美さんらが10位以内に初めて登場した。
二重に意味不明。
(1)まず、まだ人に使われた経験に乏しい新入社員に「理想の上司」がどのようなものか尋ねて、何か意味があるのだろうか、ということがある。どうせなら勤続10年目の平社員に訊けば?
(2)(1)とも関連するが、なぜまた黒木瞳さんや久本雅美さんの名前が挙がるのか。彼女たちが理想の上司といっても、彼女たちが部下をうまく使って職場のパフォーマンスをあげたりできるとか、部下のモチベーションを高める工夫ができるとか、リーダーシップをとれるとか、そういう判断ができる理由は何なのか。(黒木さんってドラマとかでそういう上司役やってたっけ? わたしが知らないだけか。)あるいは逆に、「気楽に・自由にさせてくれそう」とかいうのが「理想」でももちろんかまわないが。
それとも、「(仕事とは関係なく)この人が上司だったら我慢できる」ってことなのか。よくわからん。結局は漠然とした「イメージ」でしかないなら、なんでこんな調査するのか。まったくわけわからん。
古田選手ならわかる。選手会会長として体を張って交渉に臨んだし、さらにその間高打率を維持していたしね。最後のほうはさすがにお疲れのご様子だったけど。そしてリードも一流だ。投手をうまく使うという意味では、人の長所をうまく引き出す実績があるといえる。
こんなことを言う人もいる。
まあ、わたしとしては別にテレビを見ているだけでも、きちんとした判断ができてれば、それはそれでいいんじゃないかと思うけどね。でも女性についてとかはそうではなさそうだし。(もっともこれは、「上司としての女性」のイメージを提供できていないマスメディアの問題であるかも知れないが。)
しかし、なんかこれ読んで、「所ジョージ派」を支持したくなってしまったよ。(笑)わたしってスチャラカだし。少なくとも、「石原」とか「小泉」とか書くよりはましだな。(笑)(「田中康夫」はどうだろう。(爆))
■追記
まあ、「理想の(はずがない)上司」といえば、やっぱり薬師寺涼子さまでしょう!
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泉田準一郎くんは彼女にとっての「理想の部下」であるようですが。
*1:あえて「上司」をあげるとすれば、出身校の教授とか……。